自分の人生の目的を知るための5つの質問
世界の叡智によるスーパープレゼンテーション「TED」で
「たったの5分でわかる、人生の目的を知るための5つの質問」
というタイトルで
映画プロデューサー Adam Leipzig(アダム・レイプツィ) 氏
が語っているのを聞きました。
その中で語られていたのは
・80%の人は人生を幸せに送れていない
・幸せな20%の人たちは「自分の人生の目的」を知っている
・「人生の目的」とは次の5つの質問の答えを知っていること。
1.私は誰なのか
2.私は何をしているのか(仕事)
3.誰のためにしているのか
4.その人は何を求めているのか
5.その人はその結果どう変わるのか
「起業で考えること」と「人生の目的を考えること」は共通する
プレゼンテーションの中では
「5分で自分の人生の目的を知るための5つ質問」として
上の5つの質問を聴衆の皆さんに問いかけていましたが
恐らく、その場ですぐに答えが出てくる方は、ごく一部です。
今、務めている会社での仕事が、自分の希望するものと乖離している感じが強ければ
2番目の答えにもつまるかも知れませんし、
3番目以降の質問の答えに迷う方は、もっと多いと思います。
私も起業準備相談の中で、ビジネスプランの方向性を考えるための意見交換の中で
「誰のためにビジネスをしていきたいと思いますか?」
という質問をすることがありますが、
そこで、はた、と答えが止まる方が多いです。
それまで、
「自分は こんなことが好きで、こんなことに興味があって・・・」
「これまでの会社では こんな風な社風や環境で・・・、でも、自分はこんな働き方をしたくて・・・」
「子育てや介護で、これまでの働き方はできなくて・・・・」
自分の起業に向けての想いや
これまで好きで学び続けてきたことを活かしたい気持ちは
出てきます。
でも、この3つ目の質問からは「他者」のことを考えないと答えが出てきません。
「誰にたいして提供するのか」
「その人は何を求めているのか」
「その結果どう変わるのか」
これは、まさに 起業にあたって ビジネスプランの中で考えなくてはいけない
・「ターゲット」
・「ニーズ」
・「提供できる『結果』、顧客が得られる『幸せ』
と、そのまま重なります。
「起業」は焦らずにじっくり、真剣に
既にやりたいことが決まっている方、ビジネスプランが明確になっている方は
どんどん起業に向けて進んでいただきたいですが、
もし、これらの問いの答えが見つかっていないのでしたら、
起業に向けて、そのタイミングを焦らないほうがいいと思います。
このように
「ビジネスプラン」を考えることは「自分の生きる目的」を考えることにつながっているのですから。
人生を考えるのと同じくらい
悩ましく、真剣に向き合わざるを得ないことなのです。
楽に儲かること優先したビジネスで幸せになれるのか?
これなら簡単に儲かるだろう、と、ビジネスの「結果」だけを求めてプランを選んでも、
自分の幸せにつながっていなければ意味がありません。
先日、あるフランチャイズに加盟して起業された方が、集客に困ってご相談に来られました。
自分のライフスタイルを優先して選んだフランチャイズのある業種。
ノウハウがあってブランド名と知名度があるフランチャイズなら、
一定の投資をすれば、あとは雇ったスタッフで回していけば、スムーズにいくと考えていらしたようです。
このビジネスが回ってくれれば、別の本当にやりたいことに時間が使えると思っていたのに
本部の言われる通りにやってもうまくいかない。
集客のためのチラシや顧客のクロージングも本部の人に来てもらったのにうまくいかない。
そこに気持ちがこもっていないことや、その方がその分野のノウハウを持っていないことは、
お客さんにはすぐに伝わってしまうのでしょう。
集客に悩む中で、真剣に「お客さんの困りごとに向き合わっていけば」きっと
ビジネスがいい方向に向かっていくと思います。
・「ターゲット」
・「ニーズ」
・「提供できる『結果』、顧客が得られる『幸せ』
これを考えることなく、ビジネスに「命が吹き込まれることはない。」と言えるでしょう。
起業にはまだ、ちょっと早い方へ
今の仕事をしながらでも、起業の準備につながる、いろんなトライアルをすることから始めましょう。
関連する業種の職場で働いてみるのもいいと思います。
私自身もそうでした。
起業したいと思ってから
まず、
実際に「何を商品に起業できるのか」
を見つけるまでにも時間がかかりました。
上の質問でいうと2番目の「何を仕事にするのか」さえ、わかりませんでした。
プレゼンテーションの中では
仕事になるのは「誰かに教えられるもの」という言い方をしていました。
その基準は、一つの判断基準となると思います。
「好き」なだけでは、ちょっと不十分です。
「人に教えられる」くらいのスキルは必要ですね。
まだ、教えるのは無理、と思われるなら、もう少し、「修行」が必要かも知れません。
私も、実際、自分のスキルを確立するため、ビジネスコンサルタントの元で働いたり、
実践を積み重ねたり、「修行」をする期間が必要でした。
そうするうちに、自分が身に着けたスキルやノウハウを「女性の起業支援に使いたい。」
という想いが明確になっていきました。
仕事をしながら人生を幸せに生きるために
ビジネスプランを考える時に必要な
・「ターゲット」
・「ニーズ」
・「提供できる『結果』、顧客が得られる『幸せ』
を明確にしつつ仕事に向き合えるのは
起業して仕事をする幸せとそのまま重なります。
けれど、
会社にいながらでも、
自分が関わっている仕事で
どんな人を幸せにしているのか
が意識できていれば
幸せな人生が送れるはずです。
私は起業支援の仕事をしていますが、
世の中には組織の中でしかできない貴重な仕事もたくさんあり、
皆さんに「会社をやめて起業しよう」と言うつもりはありません。
でも、
起業に向けて、上記のような質問を自分に問いかける中で
「自分の人生の目的」に気づき
仕事を含めて、幸せな人生につながっていくといいな、と思っています。